「香害」のメカニズム

みなさん、「香害」という言葉を知っていますか?

香害は、強い香りによって不快感を感じる程度だと思っていませんか?

実際には「頭痛」や「吐き気」といった健康被害につながることが科学的な視点から認知され始めています。

そして柔軟剤や消臭剤に含まれる「香料」や「マイクロカプセル」が、その香害を引き起こす原因、香害物質だと考えられています。

 

ポイント① 香料

香料 : 揮発性有機化合物のひとつ

揮発性有機化合物 : シックハウス症候群の原因

(香料は規制の対象外)

 

ポイント② マイクロカプセル

マイクロカプセルは、直径1nm~1µmの微小なカプセルです。カプセル内に香料を閉じ込め、衣類を擦るなどの物理的な刺激によってカプセルが破壊、のち香りを飛散・持続させる仕組みです。(高残香性)

 

ポイント③ マイクロカプセルの原料

原料:ポリイソシアネートモノマーウレタン樹脂など

イソシアネート:ウレタンの原料になっている化学物質(使用例:家具の塗料や接着剤、マットレス、断熱材など)

 

ポイント④ イソシアネートの毒性

イソシアネートの毒性はホルムアルデヒドよりもはるかに高く、アレルギー喘息や中枢神経系、心臓血管系障害、肺線維症・間質性肺炎の要因となり、発がん性も高いといわれています。

 

ポイント⑤ 香料 (+マイクロカプセル) を含んだ除菌消臭剤が多いという現実

近年、元気食欲の低下・呼吸障害を訴える室内飼育の犬・猫の中で、高残香性の柔軟剤や消臭剤がその健康被害の原因として疑われるケースが増えています。

 

 

現代生活において、化学物質はもはや切っても切り離せないものです。その恩恵を受けていない人はほぼいないでしょう。また全ての化学物質を悪と決めつけ、それを極力使わない生活が一番健康なのかは正直わかりません。ただ、使用している生活用品の仕組みをほんの少しでも理解しておくことは大きな価値があると思います。

 

香料のほかに、漂白剤の主原料「次亜塩素酸ナトリウム」や、医療現場でよく見られる「第四アンモニウム塩」についても、使用状況によってはペットの健康被害につながるのと報告も獣医療分野で出てきております。

 

冬は窓を閉め切る時間が長いことから、上記の香害物質が室内に滞留しやすい時期でもあります。

化学薬品を一切使用していない除菌消臭剤「MISTAIR」。

世界中のどうぶつ達、そして大切な家族の健康を全力で応援します!

 

参考文献:CLINIC NOTE / 2019Marchより